2013/07/13

faire sortir (let out) : 出す

今日は子供のスタージュなどを一緒にオーガナイズしていた
アートセラピストの友人に久しぶりに会って
ゆっくりとおしゃべりをしました。
私たちの話のテーマはいつも
enfants (子供達)
art (アート)、そして
prendre soin de soi-même (自分自身をケアする)
です。

その友人は色々な経験を踏んで、
そして人生の岐路を何年か前に迎え、病気になり、
今新しいchemin (道)を歩きはじめたところ、
と言った感じでしょうか。
彼女自身がまず、自分をケアする事について考えはじめ
最終的に辿り着いたのがアートセラピーだったそうです。
そして、アートに出会ったらしいです。
今彼女は自分自身のために絵を描き続けています。

私は彼女とは逆方向です。
アートに出会ってから
、、、出会った時期なども覚えていないほど昔ですが、、、
やはり何年か前に人生の岐路を迎え
病気になり、そして自分のケアの事を考えはじめた所
アートセラピーに出会いました。

そんな二人が一緒に仕事をすると、なんだかとても穴を埋め合わせられて
すごく気持ちよく事が進みます。
私にとっては彼女との出会いは、
とても大切な出会いの一つでした。

さて、話が元に戻りますが
prendre soin de soi-même (自分自身をケアする)について。
自分の中に産まれた感情を
小さな子供のそれとは違うやり方で意識的に「出す(faire sortir )」というのは
なんて難しいんだろう、という話していました。

例えば、経験とかプライド、価値観や自分の外側からのイメージなどで
産まれた感情を勝手に変化させて違う形で出してみたり、
またはぐっとガマンして出さなかったり、
大人っていろんな方法を取りますよね。
たまに居ますが。感情を本当にまっすぐそのまま出せる人。
うらやましい限りです。

さて、その後友人宅でおいしいご飯をいただいていた所、
今フランスににバケーションに行っている娘からラブコールがありました。
とても機嫌良く、今日は泳ぎに2回も行っちゃって、
でも水が冷たかったの〜、などと私に話している途中で
急に「ギャーっ」と泣きはじめたので
こちらはビックリ。
どうやら電話中に足の指を角にぶつけたそうで(笑
数分後に落ち着いてから再度電話がかかって来た次第で、
その後は、どうやって足をぶつけてどれくらい痛かったか
という話で終わり、電話を切りました。

その後ふと考えて、もし足をぶつけたのが私だったら、、、
電話口で話している途中に「ギャーッ」とは泣けないよなあ、
なんて思っていました。
周りには友人もいたし、足の指をぶつけてすっごい痛いけど
娘の手前上、機嫌のいい話をしている時に急に号泣はできないなあ、と。
さて、そんな時の行き場の無い感情を
子供のそれとはまた違ったやり方で
しかも意識的に「出す」場合
どうすればいいんでしょ?

なんて思いつつ、答えも見つからないまま
すぐさまディナーの席に戻ったわけなのですが。

人生って勉強の連続ですね、、、。